STARTUP BASICS

どんな形で、事業を始める?

事業の形態と働き方を分けて、費用・責任・経営・将来の計画を比較します。

フリーランスは、独立した「第4の会社形態」ではありません。

働き方を表す言葉なので、個人事業主として仕事をするフリーランスもいます。下の表では、違いが分かるように区分を明示しています。

事業の形態・働き方の比較(日本の制度の概要)
比較項目個人事業フリーランス合同会社株式会社
区分個人が営む事業独立して仕事をする働き方。個人事業と重なることがある法人(持分会社)法人(株式を発行する会社)
メリット設立登記がなく、意思決定・運営を始めやすい仕事や顧客を選びやすい。専門性を仕事に生かせる定款認証不要。利益配分などを柔軟に設計できる株式で出資を受ける仕組み。将来の株式上場を検討できる
デメリット・注意事業上の債務を本人が負う。法人契約を求める取引先もある営業・契約・入金管理を自分で整える。収入の変動に備える共同経営の合意形成を設計する必要。株式上場はできない設立・機関運営の手続き。役員の任期に応じた登記・決算公告
設立時の手続き税務上の届出や許認可等を確認呼び方だけでは手続きが決まらない。実際の事業形態に従う定款作成・設立登記。定款認証は不要定款作成・認証・設立登記
登録免許税(通常)会社設立登記は不要実際に選ぶ事業形態に従う資本金×0.7%、最低6万円資本金×0.7%、最低15万円
出資者の責任本人が事業上の債務を負う実際の事業形態と契約条件に従う原則、出資額の範囲。個人保証等は別原則、出資額の範囲。個人保証等は別
IT準備のポイント個人事業用の会計・請求と事業の入出金を整理案件、顧客別の共有・契約・入金管理を整える法人名義の契約と法人会計、共同経営者の権限を確認法人名義の契約と法人会計、役割ごとの権限を確認

登録免許税は設立総額ではありません。軽減制度の適用、定款・証明書・専門家への依頼等で必要額は変わります。信用・融資・節税の結果は、形態だけでは決まりません。

判断の前に、もう一歩知る。

それぞれの形態と、変更するタイミングを詳しく解説します。

迷ったら、この3点を書き出す

  1. 取引先の条件:法人契約が必要か、個人でも受注できるか。
  2. 経営と出資:ひとりで続けるか、共同経営や外部出資を予定するか。
  3. お金と事務:利益の見込み、維持費、社会保険、経理に使える時間。

この確認順序は編集部の提案です。税額や登記、加入資格の具体的な判断は、税理士・司法書士・年金事務所などの窓口へ条件を伝えて確認してください。